プロジェクトについて 

東京外国語大学長 林佳世子

 本学が府中キャンパス移転後20年余り経過し、体育授業、体育系課外活動等に使用している屋外運動場について、衛生面や安全面において活動への支障が懸念されておりました。
 学生たちの体育授業、課外活動における良好な運動環境を提供し、土煙の抑制や怪我の予防、 雨天後の使用効率の向上ため、人工芝を敷設することを目的に『人工芝基金』を設置いたしました。 2023年度中の完成を目指して募金活動を進めて参りますので、 皆様のご理解と温かいご支援をいただきますよう、お願い申し上げます。

 グラウンドの現状について 

 現在本学は土のグラウンドを設けており、多くの部活・サークルが日々活動をしています。土のグラウンドで活動する選手たちに話を聞いたところ、いくつかの問題点があることが分かりました。

【怪我の心配】

 硬い土のグラウンドで激しい対人プレーを求められる選手たちは、常に怪我の心配をしながらプレーしなければなりません。打撲、捻挫だけではなく、傷口から細菌が入り込むおそれ、砂埃による呼吸器の機能不全など、選手に与える悪影響は甚大です。
 練習での大けがで、公式戦に出場できず悔しい思いをした選手も後を絶ちません。

硬い土のグラウンドでプレーする選手たち
水たまりだらけになったグラウンド

【水はけの問題】

 限られた時間で練習をする選手にとって、雨が降って水たまりだらけになって練習ができないことが大きな問題として挙げられています。雨が降った当日だけでなく、翌日もグラウンドを使用できないことがあるそうです。梅雨時や豪雨の多い夏時期などは、チームの成長が止まってしまうことになりかねません。

【公式戦との違い】

 公式戦は天然芝、人工芝で行われることがほとんどであり、日々の練習環境との違いに戸惑い、力を出し切れない選手たちが多くいることが分かりました。また、「公式戦への人工芝グラウンドの提供」をリーグ昇格の条件としている競技もあり、せっかく良い成績を収めたにもかかわらず、昇格をあきらめなければならないケースが出てしまうことが危惧されています。

人工芝でプレーする選手たち

『安全なグラウンドで、安心して力を出し切りたい』
それが選手たちの願いです

 選手たちからのお願い 

アメリカンフットボール部

 私たちは関東学生アメリカンフットボール2部リーグ定着を目指しています。そのため日々の練習から試合さながらの激しい対人プレーが求められますが、硬い土グラウンドでのタックルなどは大きなけがのリスクが伴います。さらには、土煙によって部員の健康を害するおそれがある点、練習着やスパイクが汚れてしまう点、降雨によってグラウンドが使えなくなってしまう点など、現在の土グラウンドには様々な難点があります。
 また、より精度の高いプレーをするには、試合と同環境である人工芝での練習が必要となってきます。毎日安心、安全に練習に取り組み、パフォーマンスを向上させるために、本プロジェクトへのご協力をよろしくお願いします。

ラグビー部

 ラグビー部はグラウンドの人工芝化に最も賛同する団体の一つです。ラグビーは競技上地面との接触が多く、現在の砂利交じりの固い土のグラウンドでは擦り傷や打撲、捻挫を患い、公式戦に出場できなかった部員が多々います。また、砂埃による呼吸器の機能不全や衣類の汚れ、さらにはボールやスパイクなどの道具の消耗による部員への経済的な負担に悩まされております。
 このような悩みは人工芝化することで軽減することができます。学生が安全かつ健康にグラウンドで課外活動に臨めるよう、多くの皆様が本件にご協力いただけることを弊部一同、心より願っております。

男子サッカー部

 我々は現在、東京都2部リーグへの昇格という非常に大きな目標に向かって進んでおり、スポンサー企業の獲得や広報など競技外の活動にも注力しております。そのような中、我々にとって最大の課題が活動環境です。目指す2部では11大学中10大学が大学の人工芝グラウンドで活動するなか、我々は日々技術の向上や怪我のリスク、公式戦への人工芝グラウンド提供という高いハードルと戦っているのです。
 もし人工芝化を実現することができれば、目標実現に向けこれほどの後押しはございません。ぜひ皆様にも、TUFSFCの更なる高みに向けた道のりにお力をお貸しいただけたらと思います。

女子サッカー部

 私たち女子サッカー部は、現在関東大学女子サッカー連盟CiEリーグと東京都リーグ3部の2つのリーグに所属しています。リーグでは、一戦一戦を大事にして勝つことを目標に、日々の活動に取り組んでいます。その中でいただいた今回のグラウンド人工芝化のお話ですが、部員一同大きな期待を寄せております。
 もし人工芝にしていただけたら、怪我防止など、サッカーをより楽しめることはもちろん、パフォーマンス向上、部員の増加にもつながると思います。今後の女子サッカー部存続、更なる繁栄のためにも、皆様のお力添えをいただけますと幸いです。

ラクロス部

 私たちラクロス部は現在4部リーグに所属しており、3部リーグ昇格に向けて日々練習しております。週4回の練習日を設けていますが、雨によるグラウンド状況の悪化などによって雨天時はグラウンドで練習することができない日も多々ございます。
 さらに、土グラウンドと芝グラウンドではボールの跳ね具合等の違いがありプレーにもグラウンド環境が大きく影響してきます。
 ラクロスでは公式戦を人工芝グラウンドで行うことが多いため、日頃から人工芝グラウンドで練習を行うことによるパフォーマンスや技術の向上が、直接試合の勝利につながってくると考えております。
 是非グラウンドの人工芝化につきましてご支援をいただけましたら幸いでございます。

 よろしくお願いいたします!

男子フライングディスク部

 私たち男子フライングディスク部はグラウンドの人工芝化によって、よりダイナミックなプレーができるようになります。ダイビングキャッチなどアルティメットならではのプレーが安全にできるようになるだけではなく、人工芝や天然芝である大会会場と似た環境で本番を想定した練習ができるようになり、日頃の活動がより楽しく、充実したものになるでしょう。
 これまでの先輩方が作り上げてきた輝かしい実績に追いつけるよう、今まで以上に邁進することを約束します。

女子フライングディスク部

 雨天時やその翌日は砂のグラウンドが使えず、これは週に3回しか練習日がない私たちにとってかなり大きな痛手となりますが、水はけのよい人工芝を使えるようになることで、悪天候の日でも練習のスケジュールを変更することなく活動できるようになります。また、砂のグラウンドではしづらいダイビングキャッチを、人工芝の上では怪我をする心配なくできるようになります。加えて、大会の会場は芝であることが多いため、日頃から芝で練習できる環境は私たちにとって大きなメリットとなります。どうか、ご協力をお願いいたします。
 よろしくお願いいたします。

※Web申込フォームからのご寄附の場合は、寄附使途を『人工芝基金』としてください。
※払込票によるご寄附の場合は、払込取扱票のコメント欄に『人工芝基金』とご記入ください。